ホテルの最上階の眺めのよいティ-ラウンジで、お茶を飲みながら文化的でたのしいひととき。これまでにない、優雅なカルチャー講座です。毎回、日本文化と仮名文字に関わる話をテーマに、楽しくておもしろい時間を提供。開催日は不定期ですが、テーマに関心のある方は、どなたでも自由に参加できます。ただし、15名先着順! 会員のみなさまには、日程が決まり次第、随時お知らせしています。 舌にも脳にもおいしい講座ですので人気があります (^0^)/ ♪ 2009年2月8日(日) 『ランチDE書』 -THE書論!ー ♪ いつもはケーキセットですが今回はちょっと豪華にランチ! ランチの後で、書家でも敬遠しがちな「書論」を楽しくわかりやすく講義して頂きました。 講師は、学生に人気の“宮さま”こと 宮崎洋一先生(広島文教女子大学教授)。 |
《書論事始め》 知っているようで知らない書論 「書論、ショロン? 書を論じること、書の理論??」 語感からは何となく小難しそうな匂い(臭い?)がします。 難しそう・・・でもちょっと気になる、誰がどのようなことを論じたのだろう?? 書の文化話も回を重ねてゆくうちにみなさまだんだんと好奇心旺盛人なられています。王羲之、顔真卿、行成、佐理、・・・ 甲骨文字、木簡、拓本、法帖、巻子に冊子、手鑑・・・こんな言葉が耳に優しく響くようになられました。でも、今回はちょっと手強かったですね。 先生が配布された大量の資料に「!!!」そして「???」だって漢字ばっかりですもの。 でもね、私たちだけが悲鳴をあげたのではありません。多くの人が書論を読みかけては挫折してきているのです。斯く申す塩出も10年くらい前にトライして挫折。付箋だらけの書論が書架でひっそりと立っています。 今回の講座で、なぜ挫折したのかがわかりました。ルビがないから固有名詞が読めない、単語は辞書を引いても載っていない。中国は歴史が長すぎて、時代区分がややこしい。 なぜややこしいのかがスッキリしただけで一歩前進、「さあ読もう!」と思えるようになります。(今の教育にはこれが欠けています。) 先生の名口調に引きずられ、必死で資料を追いかけての2時間。 「夫古質而今妍、數之常也、愛妍而薄質、人之情也。」 「古之学者、皆有師法、今之学者、但任胸懷、無自然之逸気、有師之心之独往。」 今から1300年以上も前の人が言ったことが今でも耳に痛いなんて… 所詮人間って俗な生きものなんですね。 久しぶりの脳トレでした。 次回をいつにしようか、と祕かに企んでいる私はマゾヒスト @^0^/ |